桃太郎電鉄にはまる
ぱなしは小学生の頃、世間では流行り終わったWii(テレビゲーム)の『桃太郎電鉄』にはまり、お休みの日はお父さんとずっと戦っていた。
合計時間にすると200時間はやっていただろうか、、
このゲームは鉄道会社の社長になり実在する日本全国の駅をすごろく方式で回りながら各駅で物件を購入し最終的な総資産を競うゲーム。
たかがゲームと思っていたけど、このゲームでぱなしが得たものは5つもある。と勝手に確信している。
①地名を覚えられる
自分が知らない地域のマニアックな地名を覚える事ができた。ほとんどの人が「どこだい?」
と言いたくなるような場所でも、何県やな!と答えるようになっていた。
②各県の名産品を覚えられる
これは学校などで役立つというより社会に興味を持つきっかけになった気がする。
例えば旅行にいった時、伊勢に行ったら、伊勢うどんは絶対食べたい!と言ったり、宇都宮と言えば餃子やなと日常会話でもその土地に興味をもち社会の科目に興味を持つようになった。
③駅から駅のマスの数で実際の距離の感覚がつかみやすくなる
かなりマニアックだが、ぱなしが言うにはゲームの中のコマ数を数えれば市から市のおよその距離感がわかるとの事。
これに関しては社会が苦手な私にはよくわからないけれど、
得意げに「札幌から釧路、、、〇〇マスくらいやからけっこう遠いな」など会話のなかで出てくるようになった。
④歴史上の人物を覚えられる
例えば坂本竜馬だと高知駅を独占すれば味方になって他の人の物件を吸収合併をしてくれ有利になったり、平賀源内は発明家なので独占し味方にすれば有利になるような機械を使って助けてくれたりなど、歴史上の偉人が歴史ヒーローとしていっぱいでてくるので名前だけじゃなく出身地や人物の特徴などに興味を持つきっかけになった。
そしてこれが1番大きなもの
⑤どん底でも諦めない気持ちを手に入れる
①~④は何度もやっていると自然に覚えてきて社会の教科に興味をもつようになった。
そしてこのゲームの残酷であり、だからこそ面白いのは頑張って頑張って買った高額な物件を売られたり被害にあったり事件が起こることで手放さなければいけなくなり、何時間もかけて頑張ってきたことがゼロになり、一気にどん底へ突き落されたりする。
ぱなしの父は容赦なく叩き潰し、何日もかけてやっと手に入れた1番高額の桃太郎ランドを貧乏神に売られてしまった。
小学生にして初めての絶望を知ったぱなしは、声をあげ泣き怒りくるった。
さんざん泣いた後に、むくっと立ち上がり「絶対に取り返してやる!!」
と目をぎらぎらとさせ、真剣な顔で自分で放り投げたコントローラーを拾い「絶対もう一回買いなおしたる」と言いサイコロをふった。
数日後もう一度桃太郎ランドを買ったぱなしは見たことのないドヤ顔で父を見て笑っていた。
それから、ぱなしは桃鉄をやりこみ最強になり社会も得意科目となっていく。
この頃からかわからないが、小学校5年生頃くらいからサッカーもテストの点数もじゃんけんでさえ負ける事をとても悔しがり、次こそはと負けてもまた立ち向かえるようになったような気がする。
医学部を目指した受験では何度も苦しい思いをしたと思うが、あきらめず立ち向かうことができたのは桃鉄のおかげだと親子とも真剣に思っている。
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