大学センター試験を無事終える
2日目の朝。昨日と同様にいつもの朝ごはんを用意し平常心を心がけ会場まで送っていった。
送っている車中でのぱなしは元気はなかった。
痛みをごまかす為に痛み止めを飲み続けてるから眠気で頭が少しぼーっとするわ。動くたびに痛いし…とぼやいていた。
本人が強く希望していても、やっぱり止めるべきだったんじゃないか、
痛み止めまで飲んで、受験する為に手術を遅らせ、体に穴まであけて体をひきずってまでする事なのか。
同じことを何度も考えた。
それでも現役時代に会場の雰囲気や緊張感などを体験してるのとしてないのでは来年受験した時に違うはずと
これで良かった、こうするしかなかったんだと心の中で何度も言い聞かせていた。
ぱなしは痛みと強烈な眠気に耐え、体の急変はなくなんとかセンター試験を無事やり終えた。
回答はその日のテスト終了してから数時間後に河合塾などの予備校が出してくれる。これにも大学受験を知らない私はびっくりだった。塾の先生たちは、生徒のテストが終わるまで待機し終わり次第、問題を解き回答していく、お仕事でやってはるんだろうけど先生たちナイスファイトやなーと感動してしまった。
自宅に着きぱなしは、くたくたの様子で横になり放心状態だった。私はいつも通り夜ごはんを作りながら回答がでるのを待っていた。
大学センター試験の自己採点結果
いよいよ回答がでて、ぱなしはダイニングテーブルに座り自己採点を始めた。
この瞬間はもう震えるほど緊張しておかしくなりそうだったので、切っていた人参だけを見るようにしていた。人参を見ながら神様に手をあわせ心の中で「お願いします。お願いします。」と祈っていた。
ぱなしは採点中「よし!」「あーそっちかー」と時々言いながら天を仰ぎながら必死で採点していた。
結果は5教科7科目900点中663点。得点率74%だった。
河合塾の大学センタ-リサーチの結果では、その年のテストと受験する大学の難易度によっても変わるが、今回のテストは最低でも国公立大学医学部に合格するには84%がボーダーライン(C判定、合格確率50%)とされていた。
今から思えばこの年で74%では全く惜しくもなく合格する可能性はほぼないということらしい。
この時の私たちは医学部の難しさを全く理解していなかったので、ぱなし本人も2次試験を頑張る!とまだあきらめていなかった。
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